ARCHITECTURE ARCHIVE 〜建築 知のインフラ〜

建築の「知のインフラ」をコンセプトとした設計業務に関する知識や情報を発信するサイトです。

【計画時の注意点】トイレブースの仕様で変わる換気計画!

「個室型トイレブース」換気計画に要注意

f:id:c6amndbgr3:20190501171742j:plain

 

トイレブース設置に関する注意点

【POINT】換気排気口の配置とトイレブースの高さ

意匠設計の方は、設備設計事務所へ外注するケースが多いと思います。

 

個室型のトイレブースとする場合は、換気排気口の配置に注意が必要です。

 Point

トイレブースの高さを確認して、設備設計へ確実に伝えましょう!

 

 

何も伝えられない設備設計は、次のように考えます。

 

 

一般的なトイレブース

トイレブースとは、FL+2000程度のブースが最も使われる仕様です。

その為、下の図のように換気扇を計画されることが一般的です。

f:id:c6amndbgr3:20190501171817j:plain

トイレブースの隔板の中央部に天井扇を設置して、両側を排気します。

 

換気扇の台数が少なくなるので経済性の面から、一般的に計画される仕様です。

 

個別型トイレブースの注意点

個室型トイレブース(天井までブースが届くもの)の場合、ブースが天井まで至ります。

 

つまり、一般的な仕様で換気扇を計画してしまうと換気扇が干渉します。

設置できません

 

このままでは、計画変更が必要となる可能性があります。

 

機械、ダクト、ベンドキャップ、外壁コア抜き等の費用によって

数十万円もの工事費が変わる可能性があるので要注意です。

 

 

個別トイレブースの換気扇の計画

よって、個別型トイレブースに換気扇を計画する場合、下図のように各ブースに排気口を設置する必要があります。

f:id:c6amndbgr3:20190501171835j:plain

それぞれのブースから排気することで、臭気や換気経路も問題無く計画できます。

 

工事中の変更は、工事費が変わる都合で非常に大きな精神的苦痛が伴います。

 

是非、こんな失敗をしないように注意をお願いします。

 

【今日のプチ情報】各室の換気量の目安(建築設備設計基準より)

トイレ・洗面所   5〜15回/h

ロッカー室・更衣室 5回/h

書庫・倉庫・物品室 5回/h

暗室       10回/h

コピー室・印刷室 10回/h

映写室      10回/h

配膳室       8回/h

シャワー室     5回/h

浴室        5回/h

脱衣室       5回/h

食品庫       5回/h

  

 

★☆☆☆彡

最後まで閲覧頂きまして、

ありがとうございました。m(_ _)m 

 

この記事を書いた人

 

↓「まるたか」について詳しくはこちらをご覧下さい。

このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』

★「職人」から「建築士」へ 

   施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。

2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。

退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。

実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。

 

ブログ記事の更新はsamurai architectの「 Facebookページ」にてお知らせしています。

 

 

計画時のポイントシリーズ

「意  匠」へ戻る     「構  造」へ戻る 

「電気設備」へ戻る     「機械設備」へ戻る