建築士のメモ帳.com

建築士の業務の中で、ついど忘れしまいそうなプチ情報を紹介しています。少しでも建築士の皆様の力になればと思いサイトを立ち上げました。日々更新中です。欲しい情報があれば掲載しますのでコメント下さい。 建築士の方以外にも、これから家を建てる方にもオススメです。

計画のポイント 排水トラップのいろいろ

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Point

トラップの重ね付け(2重トラップ)は禁止!

用途にあったトラップの選択

 トラップとは

トラップとは、排水管や公共下水道などから、臭気や虫などが排水管を通じて侵入することを阻止する目的で設置されるものです。

最も良く使用されているのが、水で蓋の役割を持たせる水封式トラップです。

ずっと使用されていない建物に入った時に、なんか汚水臭いと感じることがありますが、小便器や大便器の封水が切れて臭気が室内へ流入してしまっていることが原因です。

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トラップの条件

トラップの機能を十分に生かすために必要な条件には、

1・安定性がある。

2・構造が簡単で、耐蝕性に優れる。

3・汚物などが停滞することが無く、排水により通水路を洗浄する構造。

4・水封を失いにくい構造。

 トラップの種類

Pトラップ

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広く使用されている形です。洗面器などで良くみられます。

アルファベットの「P」の形です。

通気管を設置すると封水も安定されるとされています。

Sトラップ

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使用されやすい形です。洗面器などで良くみられます。アルファベットの「S」の字の形をしています。

サイホン作用を起こしやすいとされています。

Uトラップ

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アルファベットの「U」の字の形です。

横ばしり配管の途中に使用されます。配管の流れを阻害していまいます。

ドラムトラップ

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水封部分が胴状の形をしており、管トラップの多量の水を貯えられることで封水が破られにくい構造です。

椀トラップ

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流しや床排水に多く使用される形です。椀型の金物が外れるので、取り外したまま紛失してしまうケースがあります。椀がないとトラップの機能を果たせなくなります。

その他

大便器など、衛生器具とトラップが一体となっている形です。

封水とは

封水とは、トラップの中にある、水の蓋のような部分をいいます。最も単純で確実な方法の一つです。

水を流すたびに封水が入れ替わる為、水の腐食はありませんが、長時間使用しないとトラップ内の水が蒸発して封水が切れてしまいます。

封水の深さは、一般的に50mm~100mmが適切とされています。深さが低いと、破封してしまいます。

トラップの破損現象

自己サイホン作用

排水が器具から満水状態で流れ出すと、器具・トラップ・排水管と切れ目なくサイホン管を形成して封水が流れ出てしまう現象です。

吸出し作用

トラップと共通の排水立管の上部器具の排水が、満水状態で落下した際に低圧空気によって封水が破られる現象です。

はね出し作用

満水状態で立管を排水が落下した後に高圧空気によって封水が器具の外にはね出す現象です。

毛管現象

トラップに糸や毛髪などが引っ掛っかかった状態で、それを伝って封水が失われる現象です。

蒸発

長時間使用しない場合に、トラップ内の封水が蒸発して失われる現象です。その対策として、定期的に水を流す機能をもった便器が採用されています。

二重トラップの禁止

トラップ自体が水で栓をしている状態で、トラップが2つあると排水管内の空気を2つの水栓で塞いでいる状態となります。

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上流から排水しても排水管内の空気が邪魔をして、水が流れにくくなります。

私が見たことがある施工ミスの例として、流しなどの器具事態に椀トラップがあるにも関わらず、洗面器の容量で配管でSトラップを付けてしまうケースがありました。

 

私がいつも実務で参考にさせて頂いている書籍はこちらです。

建築設備設計基準 平成27年版

建築設備設計基準 平成27年版

 

 高価な図書ですが、購入して損はしなかったと感じています。

配管算定の計算式はとても参考になりました。

周りの設備設計の方は必ず持っていました。

設備に携わる方は、持っていても良いかもしれません。