建築士のメモ帳.com

建築士の業務の中で、ついど忘れしまいそうなプチ情報を紹介しています。少しでも建築士の皆様の力になればと思いサイトを立ち上げました。日々更新中です。欲しい情報があれば掲載しますのでコメント下さい。 建築士の方以外にも、これから家を建てる方にもオススメです。

計画時のポイント 換気設備

今回も前回に続き換気設備について書いていきます。

きれいな空気は気持ちのよいものです。気持ちよく生活する為に、換気設備は必要不可欠です。

↓過去の記事はこちらです。

 

www.arch-memo.com

 

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厨房では、燃焼設備が設置されますが燃焼する為に酸素が必要です。給気量が不足すると、人体にも影響を与えます。

とても重要な設備なので、計画時に特に注意が必要です。

換気量

換気量を決めるには、いくつかの換気必要因子(熱・ガス・臭気など)の各々の換気量を算定し、そのうちの最大値をその室の換気量として採用します。

シックハウス対策

平成15年7月1日より、シックハウス対策に係る改正建築基準法が施工され機械換気設備の設置が義務付けられました。シックハウス対策の換気は、住宅全体の化学物質濃度を低下させるために全般換気機械換気連続運転とする必要があります。

 よくいわれる『24時間換気』です。

必要換気量(汚染濃度から求める場合)

一般に1時間当たりの空気の体積(㎥/h)で表示します。

また、空気環境を良好な状態に保つために必要とされる最小限の取入外気量を必要換気量といいます。

必要換気量(㎥/h)=汚染物質発生量(㎥/h)÷

             (許容汚染物質濃度ー外気汚染濃度)

 必要換気量は上記の式で計算できます。 

必要換気量(1人当たりの占有面積から求める場合)

必要換気量(㎥/h)=20×居室の床面積(㎡)÷

                1人当たりの占有面積(㎡) 

居室の必要換気量の目安【HASS102換気案より】

  建物、室名      在室密度(平米/h)  必要換気量(㎡/(h/㎡)

 住宅・アパート       3.3           9.0

 事務室(一般)       4.2           7.2

 ホテル客室        10.0           3.0

 劇場・映画館           0.6          50.0

 必要換気量(室の必要換気回数から求める方法) 

各室(居室以外)の換気量の目安(建築設備設計基準より)

  トイレ・洗面所   5〜15回/h

  ロッカー室・更衣室 5回/h

  書庫・倉庫・物品室 5回/h

  暗室       10回/h

  コピー室・印刷室 10回/h

  映写室      10回/h

  配膳室       8回/h

  シャワー室     5回/h

  浴室        5回/h

  脱衣室       5回/h

  食品庫       5回/h

必要換気量(理論廃ガス量により求める方法)

火を使用する室等の換気設備(燃焼器具から求める方法)

 V = 定数 × K × Q

   V:必要換気量(㎥/h)

   K:燃料の単位燃料当たりの理論廃ガス量

   Q:単位時間当たりの燃料消費量

   定数:換気方法により選定

     【40=排気フードが無い場合(開放式燃焼器具)】

     【30=排気フードI型の場合(レンジフードファン等)】

     【20=排気フードⅡ型の場合】

     【 2=バフラー・煙突使用の場合】

 理論廃ガス量(K)

  都市ガス 13A      0.93 ㎥/kW・h

  都市ガス  6B      0.93 ㎥/kW・h

  LPガス(プロパン)    0.93 ㎥/kW・h

  灯      油     12.1  ㎥/kW・h  

 

私がいつも実務で参考にさせて頂いている書籍はこちらです。

建築設備設計基準 平成27年版

建築設備設計基準 平成27年版

 

 高価な図書ですが、購入して損はしなかったと感じています。

配管算定の計算式はとても参考になりました。

周りの設備設計の方は必ず持っていました。

設備に携わる方は、持っていても良いかもしれません。