建築士のメモ帳.com

建築士の業務の中で、ついど忘れしまいそうなプチ情報を紹介しています。少しでも建築士の皆様の力になればと思いサイトを立ち上げました。日々更新中です。欲しい情報があれば掲載しますのでコメント下さい。 建築士の方以外にも、これから家を建てる方にもオススメです。

計画時のポイント 高断熱化と健康

こんにちは「まるたか」です。

住宅の性能に注目されている昨今ですが、「高断熱化」「人の健康」についてあらためて勉強してみましたので記事にします。

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結論として、住宅の断熱性能と人の健康に関係として、断熱性能が高まると人は健康になることがわかりました。

それでは、ご覧下さい。

 日本の家は寒い

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「ヒートショック」でお亡くなりになる方が多いことは、ワイドショーなどでも報道されており一般的に知られています。

厚生労働省統計情報部「人口動態統計」2004年版によると、過去50年の死亡者数の月別割合より、常に冬季の死亡者数が高いことがわかります。

例えば、冬の深夜にトイレに行こうと布団から出たとします。

寝具内28℃~33℃

寝室や廊下:10℃

トイレ8℃

寝具内とトイレで約20℃もの急激な温度差となります。

このような温度差は、家中で起こっていて、特に大きいのが浴室です。

浴室の場合、脱衣室温とお湯の温度差となるのでさらに温度差が大きくなります。

急激な温度変化によって、急激な血圧の変動が大きな負担となり心筋梗塞脳卒中などの原因になると考えられています。

寒さの健康への影響

室温と共に呼気温度が低下し、肺や内臓など、継続的にからだが冷えることで健康に影響をもたらすとされています。

イギリスで施工されるHHSRSHousing Health & Safety Rating System)によると

21℃ 健康な温度

19℃ 健康リスクが表れる温度

16℃ 深刻なリスクが表れる温度

10℃ 高齢者に低体温症が表れる温度 

と設定されています。

暖かい家で暮らすメリット

メリット1 持病の改善

近畿大学建築学部長 岩前教授が実施したアンケート調査によると、

断熱性能の低い家から高い家に住むと、疾病・アレルギーなどの多くが改善され、また、断熱性能の高い家ほどその効果が表れるという結果がでているそうです。

メリット2 家の居住面積の拡大

家中が暖かく温度差がなければ、必要な寝具が減ります。家族全員分の寝具がそれぞれ削減されるとすると、これまで必要であった収納面積が減ることになります。

つまり、これまで必要であった収納面積を居住空間にすることができるのです。

面積によって工事費も変わってきますので、わずかな面積でも工事費削減に繋がります。

 

Point

・過去50年の死亡者数は冬季が多い

温度変化による血圧の変動が心筋梗塞や脳卒中などの原因になると考えられている

暖かい家で暮らすと、持病が改善や収納面積の削減が図れる

 住宅によって健康になる人が増えるということは、社会貢献の意味でもとても素晴らしいことだと思います。これは、住宅を設計・建設する人にしかできないことです。

住宅性能の向上に貢献できるように、日々技術を学んでいきたいと心に誓った今日この頃です。