設計で一番最初に行うことは、計画地の情報を調べることです。
今回は、「地盤サポートマップ」という無料サービスを利用した
素早く地盤情報を調べる方法を紹介します。
計画地の情報を得る一般的な流れ
1・土地の周辺環境はどうなっているか??
↓
google mapで概要を掴む
実際に現地に行く
2・土地の用途地域は??
↓
建築指導課に確認に行く
3・土地の給水・下水道の敷設状況は??
↓
管轄の管理課へ台帳を確認に行く
現地を調査する
3・地盤状況はどうか??
↓
地盤調査会社に連絡。速報情報を貰う。
↓
地盤調査を実施
このような流れが一般的でしょうか。
一般的に建築士の皆様は、
実に忙しい毎日を過ごされていると思います。
実施図を書いて、
施工図を確認して、
監理報告書を作って、
事務所の書類処理を行って、・・・・・
本当に忙しいですね。
そんな忙しさなんて御構い無しに、
上司「建築の相談があったんだけど、土地の情報調べといて。」
なんて、頼まれたりします。
そんな忙しいあなたに、
計画地の地盤情報をすばやく獲得する方法を紹介します。
それは、無料で使えて簡単な方法です。
この方法を使えば、今よりも確実に作業が効率化します。
会社の同僚に使ってみてもらったところ、
9割以上の方が「便利だし、面白いね!」
と言ってくれました。
地盤サポートマップ
「地盤サポートマップ」という便利なサービスが無料で公開されています。
使い方
1・検索したい住所を入力
試しに「茨城県つくば市」と入力してみます。
この画面は、地盤の強さの概要を示している図です。
4色のポイントで、地耐力を示しています。
2・地震時の揺れやすさ
これは、地震時の揺れやすさを表しています。
この図によると、「普通」〜「やや揺れやすい」が目立つことがわかります。
こんな機能もあります。
用途地域の表示
これは、つくば駅周辺の用途地域を表したものです。
小学校・中学校の学区の表示
色々な表示がされます。
便利ですね!
注意点
サイトには、このような注意点がかかれています。
「このデータは十分な精度や正確性を確保したものでは無いことをご了承のうえ、参考程度にしてください。」
とあります。
正確な地盤データを得るためには、現地での地盤調査が絶対必要です。
また、用途地域や学区なども、更新されるタイミングによっては異なる場合があると思います。
しかし、
素早く計画地の情報を得るためには、
とても便利なサービスです。
計画地の概要を知りたい時などには良いですね。
地盤を確認する場合は、
ピンポイントとして利用するよりも、
地域全体の様子を確認する程度が良いかもしれません。
簡単に使えますので、是非使ってみて下さい。
もう一つの使い方
地盤サポートマップには、さらに面白い機能が付いています。
それは、過去の航空写真を見ることができるのです。
最近のマイブームです。
↓ 使い方は、こちらの記事に書いています。
コンペやプロポ案件で、
土地の歴史を調べる時に重宝しています。
★☆☆☆彡
最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人
↓「まるたか」について詳しくはこちらをご覧下さい。
このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』
★「職人」から「建築士」へ
施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。
ブログ記事の更新はsamurai architectの「 Facebookページ」にてお知らせしています。
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