「個室型トイレブース」換気計画に要注意
トイレブース設置に関する注意点
【POINT】換気排気口の配置とトイレブースの高さ
意匠設計の方は、設備設計事務所へ外注するケースが多いと思います。
個室型のトイレブースとする場合は、換気排気口の配置に注意が必要です。
Point
トイレブースの高さを確認して、設備設計へ確実に伝えましょう!
何も伝えられない設備設計は、次のように考えます。
一般的なトイレブース
トイレブースとは、FL+2000程度のブースが最も使われる仕様です。
その為、下の図のように換気扇を計画されることが一般的です。
トイレブースの隔板の中央部に天井扇を設置して、両側を排気します。
換気扇の台数が少なくなるので経済性の面から、一般的に計画される仕様です。
個別型トイレブースの注意点
個室型トイレブース(天井までブースが届くもの)の場合、ブースが天井まで至ります。
つまり、一般的な仕様で換気扇を計画してしまうと換気扇が干渉します。
設置できません。
このままでは、計画変更が必要となる可能性があります。
機械、ダクト、ベンドキャップ、外壁コア抜き等の費用によって
数十万円もの工事費が変わる可能性があるので要注意です。
個別トイレブースの換気扇の計画
よって、個別型トイレブースに換気扇を計画する場合、下図のように各ブースに排気口を設置する必要があります。
それぞれのブースから排気することで、臭気や換気経路も問題無く計画できます。
工事中の変更は、工事費が変わる都合で非常に大きな精神的苦痛が伴います。
是非、こんな失敗をしないように注意をお願いします。
【今日のプチ情報】各室の換気量の目安(建築設備設計基準より)
トイレ・洗面所 5〜15回/h
ロッカー室・更衣室 5回/h
書庫・倉庫・物品室 5回/h
暗室 10回/h
コピー室・印刷室 10回/h
映写室 10回/h
配膳室 8回/h
シャワー室 5回/h
浴室 5回/h
脱衣室 5回/h
食品庫 5回/h
★☆☆☆彡
最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人
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このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』
★「職人」から「建築士」へ
施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。
ブログ記事の更新はsamurai architectの「 Facebookページ」にてお知らせしています。
計画時のポイントシリーズ