ARCHITECTURE ARCHIVE 〜建築 知のインフラ〜

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【計画のポイント】 構造種別の特徴をおさえる 

建物を計画するにあたり、構造種別により影響を受けます。 

建物用途によって、どの構造が良いのか??

 

今回は、構造種別とその特性及び特徴について書いてみます。

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鉄筋コンクリート造(RC造)

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  • 「引張りに強いが座屈し易い鉄筋」と、「圧縮に強いが引張りに弱いコンクリート」のお互いの欠点を補い合う工法。
  • 自由度が高く、複雑な形状に対応し易い。
  • 機密性遮音性に優れ、鉄筋がコンクリートに保護されているため、耐火性に優れる。
  • 錆び易い鉄筋がアルカリ性のコンクリートに保護されているため、耐久性が高い
  • 建物自重が重いため、地震力が大きくなるが、剛性が高い
  • コンクリートの乾燥による収縮ひび割れや温度変化、クリープ変形によるひび割れを起こしやすい
  • 現場で施行される部分が多いので、施工者の技量が建物の品質に影響する。
  • 耐用年数:47年
  • 建築坪単価:80〜120万

耐震性、耐火性、耐久性、居住性(遮音性・防振性)と経済性をふまえると最も優れている構造種別とされています。コミュニティ施設、学校、庁舎、病院などの公共施設、集合住宅にも多く採用されています。

 

 

鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)

  • 「引張りに強いが座屈に弱い鉄骨」と、「圧縮に強いが引張りに弱いいコンクリート」の特徴を生かした靭性の高い構造。
  • 気密性、遮音性、耐火性、耐久性といった鉄筋コンクリート造の特徴をもち、長スパンの空間を構成できる。
  • 建物の自重が重く、地震力が大きくなるが、剛性が高い。
  • 段差梁や梁寄せは鉄骨仕口部や鉄骨を組み立てる上で自由度が低い。鉄骨の納まりに配慮した架構計画とする必要がある。
  • 鉄骨造と鉄筋コンクリート像の作業工程があり、建設コストが高い
  • 耐用年数:47年

 

 

鉄骨造(S造)

  • 建物が鉄筋コンクリート像に比べて軽量であるため、規模による適応範囲が広い。長スパン構造が可能。
  • 材料が粘り強いため、靭性があるので耐震性の高い建物とすることができる。
  • 構造体を鉄骨加工場で製作し現場で組み立てるので、精度が高く品質が安定するほか、施行性が良い
  • 鉄筋コンクリート造に比べ、腐食し易く耐火性に劣る。
  • 剛性が低いため、交通振動、床振動、風荷重時の居住性に対する配慮が必要。
  • 鉄骨の納まりや溶接性に配慮した架構計画とする必要がある。
  • 耐用年数【重量鉄骨】:34年 【軽量鉄骨 肉厚3mm以内】19年【軽量鉄骨 肉厚3mm超〜4mm】19年

 

 

プレストレスコンクリート造

  • プレストレスコンクリート造は鉄筋コンクリート造の弱点であるひび割れに対して、部材内に設置されたPC鋼材により、事前に圧縮力(プレストレス)を与え、ひび割れを制御している構造。
  • プレストレスを与えることで、部材のたわみを制御せきるため、重い荷重にも対応でき、長スパン構造にも適する
  • 鉄骨造に比べて、長スパンでも振動障害に対応し易く、合理的に梁せいを小さくすることが可能。
  • 大きな圧縮力に耐えられる高強度のコンクリートを必要とする。
  • PC鋼材と鉄筋やPC鋼材定着端の納まりに注意が必要である。
  • 設計や施工に高度な技術を必要とし、建設コスト他の構造種別と比べて高い
  • 耐用年数:47年

 

 

木造

  • 日本の伝統的な木造工法。
  • 木材の加工性から施工性が良いが、燃え易く耐火性は低い。耐火性を確保するためには、木材を保護する処理が必要。
  • 建設コスト他の構造種別と比べて安い。
  • 耐用年数:22年

 

 

★☆☆☆☆☆☆☆☆☆彡

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このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』

★「職人」から「建築士」へ 

   施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。

2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。

退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。

実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。

 

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