Point
・都市ガスは地域ごとに種類が異なる。(必ず確認)
・ガスボンベ等のガス設備と火気との離隔距離に注意
ガスについて
建物に供給されるガスには、都市ガスと液化石油ガス(LPガス)があります。
都市ガスの種類
ガス事業法により、都市ガスの比重・熱量・燃焼速度の違いにより区分されています。
ガス機器は、その機器に適合した種類のガスでないと安定した燃焼ができず危険な事故の元となります。
ガスの種類
ガスのグループ ウォッベ数 燃焼速度の範囲
13A 52.7~57.8 35~47
12A 49.2~53.8 34~47
6A 24.5~28.2 34~45
5C 21.4~24.7 42~68
L1(6B、6C、7C) 23.7~28.9 42.5~78
L2(5A、5B、5AN) 19~22.6 29~54
L3(4A、4B、4C) 16.2~18.6 35~64
ガスの供給方法
都市ガス
都市ガスは、道路に埋設されたガス本管よりガスメーターを経て使用するガス器具へ配管にて供給されます。
都市ガスが供給されているエリアはホームページで簡単に確認できるので、確認して見て下さい。
LPガス
LPガスは、天然ガスを冷却液化させたもので、一般にボンベに詰めて供給されます。貯蔵や取り扱いが容易で、都市ガス供給のない地域で広く使用されています。
(施設の場合、バルクタンクと呼ばれる貯蔵タンクを使用する。)
LPボンベから火気までの離隔距離が、2m以上必要になるので注意です。
また、エアコンの室外機も火気として扱われるので注意が必要です。
(地域によって異なる場合があるので関係官庁へ確認が必要です。)
ガス設備の所有区分
都市ガス
都市ガスの場合、所有区分は水道設備とは異なり敷地境界線で区分されます。
(ガスメーターはガス会社からの貸与品となります。)
LPガス
LPガスの場合、ボンベから調整器を経てマイコンメーターまでの供給管を含む範囲はプロパンガス供給業者側の所有となり、メーター以降の使用する各ガス機器までの機器と配管は消費者側の所有となります。
今日のまとめ
・建物に供給されるガスには、「都市ガス」と「LPガス」がある。
・都市ガス供給地域以外では、「LPガス」を使用する。
必ず計画地の供給状況を確認する。
・ガス設備適したガスを使う必要がある。
・ガス機器から火気の離隔距離が必要。
・「都市ガス」と「LPガス」で所有区分が異なる。
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このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』
★「職人」から「建築士」へ
施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。
ブログ記事の更新はsamurai architectの「 Facebookページ」にてお知らせしています。
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