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計画時のポイント 防災設備「感知器」

今回は、防災設備「感知器」の設置に関する記事を書きます。

ニッタン(NITTAN) 住宅用火災警報器 ねつタンちゃん10 (熱式10年) ホワイト CRG-1D-X

 

 防災設備とは

防災設備は、生命確保と財産確保が主な目的で、

消防法や建築基準法によって、設置基準や維持管理基準が定められています。

 

 

防災設備の種類

大きな分類として「防火」「防犯」「防災害」に分類されます。

防火

発生→発見→通報→対応→処理

防犯

侵入→防止→自動センサー→対応

防災害

対策→天災対応・人災対応→施設完備

 

防災設備は、非常時に全設備が一体となって機能する必要があります。

 

防災設備の原因と対応設備

防災設備の原因とそれに対応する設備をまとめると

火災 ⇒ 自動火災報知設備

火災ほ消す(抑制)⇒ 消火設備

炎・煙の広がりを防ぐ ⇒ 防火・防排煙設備

避難する ⇒ 避難誘導設備

その他 ⇒ 無線通信設備

 

 

感知器類の取付位置の注意点

感知器を設置する場合、4つのポイントに注意しましょう。

壁面設置の場合

壁面に設置する場合は、警報機の中心が天井から15cm~50cm以内の位置に取り付けます。

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梁などの突出がある場合(天井取付型)

梁などの天井からの突出がある場合は、そこから60cm以上離します

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エアコンの吹き出し口がある場合(天井取付型)

エアコンの吹き出し口がある場合、吹き出し口から1.5m以上離します

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吹き出し口に近いと、誤作動を起こす可能性があるので注意が必要です。

 

 

壁からの離れ(天井取付型)

警報機の中心を壁から60cm以上離します。

 

 

 

感知器設置の注意点は、住宅であろうが大規模な建物であろうが同じです。

特に天井に多くの設備が配置される場合に注意しましょう。

 

 

★☆☆☆彡

最後まで閲覧頂きまして、

ありがとうございました。m(_ _)m 

 

この記事を書いた人

 

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このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』

★「職人」から「建築士」へ 

   施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。

2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。

退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。

実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。

 

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