ARCHITECTURE ARCHIVE 〜建築 知のインフラ〜

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こんな時どうする? 電柱に関する問題の解決法!!

計画地内で、こんな問題抱えていませんか?

「敷地へのアプローチさせたいところに電柱がある。邪魔だな~。」

「2階からの眺望の良い窓の真ん前に電線が! 無いといいのにな~。」

「計画地から直近の電柱まで距離がある。電線届くかな?」

 

全て電柱にまつわる問題です。

実際に、私も現場で経験したことがあります。

 

 

これらの問題も解決する為には、

管轄の電力会社と協議する必要があります。

 

 

今回は、電柱に関する問題の解決例を紹介していきます。

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ケース1

 「敷地へのアプローチに電柱がある。邪魔だな~。」 

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車の入り口としたいところへ電柱があるケースです。

地中に電線が埋設されている地区以外ではどこでもありえます。

 

 

対応法

電柱を敷地内の別の場所へ移設することで対応。

 

協議の流れ

1・着工の半年位前に協議を開始(2回程度の打合せ)

2・電力会社にて、設計

3・基礎工事中に電力会社にて電柱を移設

 

 

費用

この時は無料でした。

場合によっては、有料となるケースもあるそうなので事前に確認しましょう。

 

 

ケース2

「2階からの眺望の良い窓の真ん前に電線が! 無いといいのにな~。」

 

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マンションの物件で起きた例です。

2階の眺望の良い目の前に電線が走っています。

電柱はいずれも、計画地内に建てられています。

 

対応法

協議を重ねた結果、近隣に移動できる場所が無く現況維持。

いずれ地下に埋設する際に、優先的に工事をする旨説明を受けました。

 

電力会社の方によると、電柱の借地を探すのが一番大変なようです。

なかなか認めて下さる家主さんは少ないようです。

 

プチ情報

電柱が建っている土地は、電力会社へ貸している扱いになります。

土地を貸している方は、若干ですが借地料をもらっています。

 

 

ケース3

「計画地から直近の電柱まで距離がある。電線届くかな?」

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これは、計画建物の位置から、電柱が遠いケースです。

これも結構みられるケースです。

 

対応法

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敷地の際に引き込みポールを設置して、

そこから地中埋設にて建物まで供給。

 

このケースも、事前に電力会社と協議をしました。

     

今後住宅団地や工場等が建つ予定がある場合、

電柱を新たに設置してくれることもあるようです。

電力会社との協議は必須です。

 

 

今回のポイント

1・電柱に関する問題は、管轄の電力会社へ相談する。

2・協議は、電柱に記載されている「電柱番号」を確認してからのぞむ。

3・協議は時間的な余裕をもってのぞむ。(3~6か月を見込む)

 

 
 

★☆☆

最後まで閲覧頂きまして、

ありがとうございました。m(_ _)m 

 

 

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このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』

★「職人」から「建築士」へ 

   施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。

2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。

退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。

実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。

 

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