熱貫流率(U値)を求める方法を紹介します。
熱貫流率(U値)とは??
熱貫流率とは、部材の熱の通りやすさを表します。
熱貫流率は次の式で求めます。
熱貫流率(U値)(W/m2K)= 1 / 熱貫流率(m2K / W)
熱貫流率(m2K /W)= 厚さ(m) / 熱電導率(W / mK)
実際に計算してみよう!
それでは、実際に熱貫流率を計算して行きます。
例
下の図のような壁の構成があったとします。
熱貫流率(U値)の計算例
1・一般部と熱橋部分の割合を求めます。
・910mm間における熱橋面積比
=(105mm + 30mm) ÷ 910mm
=0.1483・・・ ≒ 0.15
・一般部の面積比
=(1ー0.15)
=0.85
2・壁の表面熱抵抗値を求めます。
計算例は、
「外壁」で外部側に通気層があるので
・外気側表面熱抵抗 Ro:0.11
・室内側表面熱抵抗 Ri :0.11
を選びます。
3・各部材の熱抵抗値を求めます。
・熱抵抗値 = 部材の厚さ ÷ 熱伝導率
Point
外壁側に通気層がある場合は、通気層より外側の材料の熱抵抗は計算に含みません。
↓材料の熱伝導率をまとめたページはこちらです。↓
4・平均熱貫流率を求めます。
・平均熱貫流率
=一般部の熱貫流率 × 一般部の熱橋面積比
+ 熱橋部の熱貫流率 × 熱橋部の熱橋面積比
=0.37 × 0.85 + 0.82 × 0.15
=0.4375 ≒ 0.44
5・実質熱貫流率を求めます。
木造の場合、実質熱貫流率は平均熱貫流率と等しくなります。
これまで計算した数値をまとめます。
この壁の熱貫流率は、0.44(W/m2k)となります。
天井や壁も同様に行います。
是非試してみて下さい。
★☆☆☆彡
最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人
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このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』
★「職人」から「建築士」へ
施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。
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