省エネ住宅・高断熱住宅を求められる方が増えている昨今ですが、
工事費の見積もりを見てびっくりされる方が多く、
「こんなにかかるなら高断熱住宅はいいやー。諦めよう!」
「私達には無理なのね。」
と諦めてしまう方が多いそうです。
確かに、断熱性能を上げる為には建物自体のコストアップは避けられません。
住む方にとって、月々の支払いが増えてしまうのは死活問題です。
なので、省エネ住宅の提案にはランニングコストを含めた資金計画が重要です。
FP(ファイナンシャルプラン)の視点を取入れた家づくりのご提案
省エネ住宅を提案するポイントは、
ランニングコストを含めたトータルコストを提案することです。
この具体性で制約の確率が大きく変わります。
月々の光熱費以外にも「電気やガスの料金単価」や「通信費」「保険」などを見直すことで、ランニングコストを下げることが可能です。
建築的手法を用いるよりも非常に簡単な方法ですが、
この提案をされる方は少ないはずです。
今回は、「ガス料金を見直す方法」について紹介します。
是非お施主様に提案してみて下さい。
喜んでいただけること間違い無しです。
ガス料金を見直そう!
ガスの種類について
住宅のエネルギー消費量で一番割合を占めるのが、給湯エネルギーです。
ガスの種類は、地域によって大きく異なります。
大きく分けると「都市ガス」と「LPG(プロパンガス)」に分けられます。
続いて各エリアごとの方法をみていきます。
都市ガスのエリア
都市ガスは、一般的にプロパンガスと比べると料金が安いとされていますが、
ガスの自由化により今よりも安い会社へ乗り換えることができる可能性があります。
電気契約との併用を考えて、
東京電力エリア:レモンガス
中部電力エリア:カテエネガス(中部電力)
関西電力エリア:関電ガス
九州電力エリア:きゅうでんガス
が安い組み合わせです。
(料金の変更があるので常にこの通りとは限りません。)
念のため今、お施主様のご契約内容が安くなるか確認されることをお勧めします。
プロパンガスのエリア
プロパンガスは、一般的に都市ガスよりも料金が高い傾向にあります。
私の業務エリアである茨城県の場合、
都市ガス供給エリアは、一部の地域しかありません。
ほとんどのエリアがプロパンガスの供給エリアです。
プロパンガスの適正価格とは??
「各エリアの相場」と「各エリアの適正価格」を比較してくれています。
仮に茨城県をみてみると、
平均相場
基本料金:1580円 従量価格:503円
適正価格
基本料金:1580円 従量価格:290円〜
なんと、1.7倍もの価格差があるのです。
プロパンガスエリアの対策例
プロパンガスエリアの光熱費対策として、
1・オール電化にする
2・プロパンガス料金消費者協会経由で契約する
3・比較サイトで料金を比較する
方法が挙げられます。
オール電化とする方が多いですが、あえてガスを選ばれる方もいます。
実際にプロパンガス料金消費者協会で紹介されている削減額をみると、
水戸市 :年間約 6,000円
つくば市:年間約58,800円
笠間市 :年間約82,800円
(他の市町村も紹介されているので、計画地の値段を調べて見て下さい。)
こんなに安くなるのですね! びっくりです。
今では比較サイトが充実しているので、これらのサービスを利用するのも有効です。
ランニングコストにこの削減分を参入すれば、その分月々の支出が抑えられます。
まとめ
以上がガス料金を見直す方法です。
比較サイトが充実しているので、一括見積もりが簡単です。
地域によっては、約8万円も安くなる可能性がありますので
是非、計画地の金額を比較してみて下さい。
お客様に喜ばれること間違い無しです!!
★☆☆☆彡
最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人
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このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』
★「職人」から「建築士」へ
施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。
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