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【計画時のポイント】予備電源設備のキホン

予備電源設備とは、防災電源として停電に備えた設備です。

 

ディーゼル機関に代表される内燃力発電やガスタービン発電が多く用いられ、停電するとこれらの予備電源が自動的に起動して発電する方式を採用する例が多くみられます。

 

ビル、工場や病院、上下水道などの公共施設などにおいて、

電力系統からの送電停止や、受電設備が故障し停電した場合の為に備えた発電設備を予備電源設備といいます。

 

予備電源設備は、防災上とても重要な設備です。

 

今回は、「予備電源設備」について紹介します。

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POINT

・予備電源は防災電源として停電に備えた必需品

・電源には常用電源、非常電源と予備電源の3種類がある。

・予備電源の容量は、当該設備に作動させる容量とする。

 

予備電源設備の必要性

 

建物がその機能を果たすためには、電源の確保が必要です。

しかしながら電気事故は絶無ではなく、落電等の異常現象による無警告停電は起こります。

無警告停電の場合は、電気設備が機能を失い混乱しないために、常に代替の電源が必要です。どのような停電になっても機能を停止できない設備や、停電の時に機能を持つべき設備には、その目的に適合した予備電源が必要となります。

 

予備電源を必要とする設備

予備電源設備を必要とする設備は、建物用途、規模、構造などにより、機能停止時の不便、心理的不安、混乱の程度、波及事故の防止、営業上の不利益、法的規制などを考慮し決定されます。

 

法令の規制による予備電源

電気設備の技術基準、建築基準法、および消防法で規制されています。

一般に、建築基準法に規定する予備電源と、消防法に規定する非常電源を総称して『防災電源』と呼ばれます。

 

防災電源の種類

自家発電設備、蓄電池設備、自家発電設備と蓄電池設備の併用、非常用電源専用受電設備があります。

 

自家発電設備

自家発電設備は、その使用用途により業務用・保安用・非常用・防災用・臨時用に分類されます。

商業ビル、百貨店、地下街、旅館、ホテル、劇場・映画館、公会堂、学校、病院、養護施設、工場、作業所、上下水道のポンプ場、石油コンビナート、放送局、通信施設など

発電機の原動機には、ディーゼル機関、ガスタービン機関が採用されています。

発電機は主に三相交流横型同期発電機です。

 

蓄電池設備

蓄電池は、物質の科学変化による化学エネルギーを電気エネルギーに変換して、外部回路に電流を出す装置です。

電池には、『1次電池』と『2次電池』があります。

『1次電池』とは、一度放電すると再び使用できないもの

 →乾電池

『2次電池』とは、蓄電と言われるように化学変換により充電し、必要に応じて放電することが可能な装置

 

 

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このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』

★「職人」から「建築士」へ 

   施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。

2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。

退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。

実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。

 

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