ARCHITECTURE ARCHIVE 〜建築 知のインフラ〜

建築の「知のインフラ」をコンセプトとした設計業務に関する知識や情報を発信するサイトです。

【給水設備】凍結防止対策その1「配管・水栓器具編」

【給水設備】凍結防止対策その1

この時期の給水設備の計画時に注意しなければならないこと、

それは「水道の凍結」です。 

 

水道の凍結は、寒冷地、雪国に関わらず、実は関東地方や温暖な地方でも十分起こりうります

 

夏場に計画しているとすっかり忘れてしまいがちですが、

建て主の財産を守る上で重要な項目です。

 

今回は、計画時にできる水道凍結対策について紹介させて頂きます。

 

計画中の物件があれば是非見直してみて下さい。

f:id:c6amndbgr3:20190104110157j:plain

 

水道が凍結する原因

水道が凍結する原因は「温度」です。

外気温がマイナスを下回る場合簡単に凍ります。

 

水道が凍結するとどうなる?

1)水が出なくなる。

2)配管が破裂。

水が出なくなるだけなら良いのですが、

破裂したら大変です。

 

天井裏で破裂したら、水浸しになっちゃいますからね!

(実際現場で経験したことがあります。天井裏の配管を保温しなかったのが原因らしい。)

天井裏でも、凍結する可能性があるので注意です。

 

何より、「使いたい時に使えない!」というストレスを与えてしまうことが

最大のデメリットだと思います。

 

凍結防止対策

|水抜き弁の設置!(使わない時は必ず水抜き)

使わない時は、水抜きが効果的です。

 

水抜きをしやすい構造としておく必要があります。

 

水抜きで便利なのが『水抜き弁(水抜き栓)』です。

 

f:id:c6amndbgr3:20190104095855j:plain

写真:竹村製作所

 

f:id:c6amndbgr3:20190104095722j:plain

 

排水層を設ける以外は、止水弁と同じ要領で設置します。

配管内の水を地中へ放出できる弁です。

 

「外部トイレ等」「屋外にさらされる場所」「寒冷地」の計画に設置しておくことをお勧めします。

 

|凍結防止ヒーター巻き

凍結ヒーター巻きも対応策としては、王道ですね。

f:id:c6amndbgr3:20190104100446p:plain

出典:http://daitokutech.biz/siliconheater.html

「定尺型」から「フリー尺型」まで色々なタイプがあります。

カクダイ 水道凍結防止帯 給湯・給水管兼用 1m 9698-1

カクダイ 水道凍結防止帯 給湯・給水管兼用 1m 9698-1

 

 後々の更新を考えると「定尺型」で「サーモ付き」がお勧めです。

 

サーモ付きは、温度によってヒーターのON-OFFが可能なタイプです。

商品に温度設定は異なりますが、

2℃:「ヒーターON」 7℃:「ヒーターOFF」

といったように、不要なヒーター運転をカットすることができるので、電気代を節約することができます。

 

材料ごとに適切な施工方法がありますので、必ず「施工要領書」を確認しましょう。

f:id:c6amndbgr3:20190104101206g:plain

出典:https://www.rakuten.ne.jp/gold/suidou/html/touketsu-sekou.htm

保温材を施すことも忘れずに!

 

|凍結防止水栓を設置(チョロチョロ出し)

水が流れていると水が凍らない特性を活かした方法です。

一番単純で簡単な方法です。

 

それを、外部温度によって自動で制御できる水栓があります。

それが「凍結防止水栓」です。

カクダイ(KAKUDAI) 凍結防止水栓上部 907-003

カクダイ(KAKUDAI) 凍結防止水栓上部 907-003

 

 

構造の秘密は、内部に設置された温度感知部です。 

f:id:c6amndbgr3:20190104103603j:plain

出典:https://www.rakuten.ne.jp/gold/suidou/html/touketsu-sekou.htm

チョロチョロ出しを、サーモの動作によって制御します。

凍結しそうな時だけチョロチョロ出しするので「水の節約」に繋がります。

 

最大のメリットは、水栓上部を取替えることで既存の水栓にも設置できる点です。

1)ヒーターのような電気代不要。

2)工事が完了した後でも施工可能。

 

さいごに

今回は「凍結防止対策その1」として、

「配管・水栓器具」へ施せる対策を紹介させて頂きました。

 

水道の凍結事故が起きる前に、水道の計画を今一度見直して見みましょう。

 

 

★☆☆☆☆☆☆☆☆☆彡

最後まで閲覧頂きまして、

ありがとうございました。m(_ _)m 

 

この記事を書いた人 「まるたか」

 

↓「まるたか」について詳しくはこちらをご覧下さい。

このブログについて 建築士の挑戦 - 建築士 まるたかのブログ .com

★「職人」から「建築士」へ 異色の経歴を持つ建築士

2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設

退職〜開業までの記録を綴った「起業の記録シリーズ」 を公開中。

「まるたかのブログ」にて実務以外の情報を発信中。

 

ブログ記事の更新はsamurai architectの「 Facebookページ」にてお知らせしていますのでフォローをお願いします。

 

計画時のポイントシリーズ

「意  匠」へ戻る     「構  造」へ戻る 

「電気設備」へ戻る     「機械設備」へ戻る