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【給水設備】凍結防止対策その2「衛生機器編」

【給水設備】凍結防止対策その2

この時期の給水設備の計画時に注意しなければならないこと、

それは「水道の凍結」です。  

 

水道の凍結は、寒冷地、雪国に関わらず、実は関東地方や温暖な地方でも十分起こりうります

 

 

夏場に計画しているとすっかり忘れてしまいがちですが、

建て主の財産を守る上で重要な項目です。

 

今回は、計画時にできる水道凍結対策について紹介させて頂きます。

 

この記事は『第二編』として、衛生器具に関する凍結防止対策を紹介します。

計画中の物件があれば是非見直してみて下さい。

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水道が凍結する原因

水道が凍結シリーズは「その1」で紹介しましたので割愛します。

凍結防止対策「その1」の記事はこちらです。

 

 

衛生機器に凍結防止対策が必要な理由

衛生機器にも、凍結防止対策は必要です。

何故ならば、トラップの水が凍る可能性があるからです。

トラップに関する記事はこちらです。

 

衛生器具には、悪臭や害虫が室内に入るのを防止する為に「トラップ」が設けられています。

トラップの水が凍ると、「衛生器具を使えない」だけでなく、衛生器具が破損する可能性があります。

 

 

 

衛生機器の凍結防止対策

衛生機器を凍結から守るには大きく4つの方法があります。

⑴室内の温度を上げる

⑵水を抜く

⑶ヒーターで凍結を防止する

⑷流動方式(水道のチョロチョロと同じ) 

それぞれ単体では無く、組み合わせて使われるのが一般的です。

 

組み合わせ例は以下の通りです。

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洋便器・小便器選定のポイント

便器選定のポイントについて「TOTO」の分かり易い資料がありましたので

紹介させて頂きます。

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出典:TOTOより

寒冷地向けの機器が豊富なので、是非チェックしてみてください。

TOTOのHP トイレのページへ

寒冷地用機器選定時の注意点! 

1)ヒーター用コンセントを忘れずに!

2)電源容量をチェック!

  1個あたりは小さいですが、数が集まると大きな容量となります。

   容量オーバーが無いよう注意!!

 

 

 

さいごに

今回は「凍結防止対策その2」として、

「衛生機器」へ施せる対策を紹介させて頂きました。

 

夏場の計画時では抜けてしまい易いポイントなので、特に注意です。

 

★☆☆☆☆☆☆☆☆☆彡

最後まで閲覧頂きまして、

ありがとうございました。m(_ _)m 

 

この記事を書いた人

 

↓「まるたか」について詳しくはこちらをご覧下さい。

このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』

★「職人」から「建築士」へ 

   施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。

2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。

退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。

実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。

 

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