ARCHITECTURE ARCHIVE 〜建築 知のインフラ〜

建築の「知のインフラ」をコンセプトとした設計業務に関する知識や情報を発信するサイトです。

スマート残り湯洗濯!「ノコリ~ユ ECO / TOTO」 邪魔なホースからの卒業

脱!残り湯洗濯ホース

f:id:c6amndbgr3:20190518085350p:plain

私の実家もそうでしたが、お風呂の残り湯を活用して洗濯をする方って結構多いです。

 

洗濯に残り湯を使う歴史って実は結構深くて、

洗濯機にポンプ機能が内蔵される前は、バケツで残り湯を汲んでいたそうです。

 

資源を大切にする日本の文化の一つでしょう。

 

今でも、約6割の方が必ず残り湯で洗濯をされているそうです。

 

 

でも一つ問題が.........

 

それは、ホースが邪魔くさい点です!

 

今一番多くみられるのは、

洗濯機からお風呂までを専用のホースで接続するタイプです。

SANEI 風呂水給水ホースセット PT171-871S-4 グレー

f:id:c6amndbgr3:20190518085602j:plain
f:id:c6amndbgr3:20190518085452j:plain
← 洗濯機接続部/お湯取りコネクター →

 

f:id:c6amndbgr3:20190518085925j:plain

 

ホースのせいでドアが閉まらなかったり、収納が面倒だったりと、

なんとかスマートにできないものかお困りの方も多いはずです。

 

それを解消してくれる商品が、「ノコリ~ユ ECO / TOTO」です。

 

今回は、スマート残り湯洗濯を実現する「ノコリ~ユ ECO」について検討してみたので紹介させて頂きます。

 

お施主様との話のネタにして頂けたら嬉しいです。

 

 

「ノコリ~ユ ECO 」とは??

「ノコリ~ユ ECO / TOTO」とは、お湯取りシステムを先付けする部材で、TOTOのユニットバスのオプション品として用意されています。

 

f:id:c6amndbgr3:20190518092927p:plain

 

浴槽型のアダプターと、壁埋込み型のアダプターを、埋設配管で繋ぐというシンプルなシステムです。

 

価格も19,800円(定価)と、そこまで高くない印象です。

 

TOTO製のユニットバス(新設)にしか取付られません。

 

対応する洗濯機

f:id:c6amndbgr3:20190518093234p:plain

コネクターの関係で、接続できる洗濯機に制約があるようなので、施主にもしっかりと説明する必要があります。

 

特に、シャープ製の洗濯機は合わないようなので注意が必要です。

 

 

設置された様子をみると、かなりスッキリとします。

 

f:id:c6amndbgr3:20190518093821j:plain

 

 

施工の様子

下は、ユニットバス施工前の先行配管の写真です。

f:id:c6amndbgr3:20190518095000j:plain

出典:http://rc4tani.jp/blog/renovation/each-items/bath/1971.html

青  色:「給水」

オレンジ:「給湯」

黄  色:「お湯取り」

のようです。

 

 

お手入れ方法

続いて、お手入れ方法について確認していきます。

 

メーカーホームページを確認すると、以下のように紹介されています。

f:id:c6amndbgr3:20190518094235p:plain

 

洗浄するには、「配管洗浄剤」「結構な水」が必要なようです。

 

 

気になった点

このシステムで一番気になったのは、配管内の残り水です。

f:id:c6amndbgr3:20190518095304j:plain

 

 

 構造上、排水できない部分があります。

 

使わない期間がしばらく続けば、残り水が腐敗しそうな気がします。

 

配管内に残り湯が残らないように、勾配をとって配管できれば理想的なんですが.....。

 

f:id:c6amndbgr3:20190518100120p:plain

利用頻度が多い方は、勾配配管は不要でしょうけども。

 

利用頻度が少ない方は、従来のお湯取りホースを使用した方が良い感じがします。

 

 

まとめ

さいごに、「ノコリ~ユ ECO 」のまとめです。

 

オススメの方

1・お湯取りホースをスッキリさせたい方

2・洗濯を毎日行う方

オススメしない方

1・洗濯の頻度が少ない方

2・お湯取り配管内に水が残るのが気になる方

 

 

使う方の利用状況をヒアリングして、ご提案されてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

★☆☆☆☆☆☆☆☆☆彡

最後まで閲覧頂きまして、

ありがとうございました。m(_ _)m 

 

 

この記事を書いた人

 

↓「まるたか」について詳しくはこちらをご覧下さい。

このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』

★「職人」から「建築士」へ 

   施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。

2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。

退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。

実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。

 

ブログ記事の更新はsamurai architectの「 Facebookページ」にてお知らせしています。

 

 

計画時のポイントシリーズ

「意  匠」へ戻る     「構  造」へ戻る 

「電気設備」へ戻る     「機械設備」へ戻る

 

↓  換気量の目安に関する記事はこちらです。

www.arch-memo.com