建物を計画する上で重要な条件となるのが、「方位」です。
日照や熱負荷を検討するほかに、斜線制限で「方位」は重要な条件となります。
そして、慣れない方が間違いやすいポイントが、
「北側斜線」は” 真北 (しんぽく) ”によって求めるという点です。
私自身、
「磁北で北斜 計算しちゃってやり直し!」
なんて失敗したこともあります。
同じ失敗をしないように注意しましょう。
真北(しんぽく)って何?
真北とは、北極点を指す方位(地球の自転軸の北端を指す方位)です。
方位と聞くと、コンパス(方位磁石)が指す”北”を思い浮かべると思います。
この、コンパス(方位磁石)が指す北を「磁北」と呼びます。
最近のアウトドアブームもあって、所有している方もだいぶ増えたようです!
(かっこいいのも結構ありますね!)
「真北」と「磁北」のずれ
「真北(しんぽく)」「磁北」にはズレがあります。(日本列島で約6~9°)
建物の計画で使うのは「真北」なので注意です。
今回は、真北 (しんぽく) を調べる方法を紹介させて頂きます。
超簡単!! 真北(しんぽく)の調べ方!
真北(しんぽく)を求めるには、「スマホのアプリ」でも可能が、
確認申請に使用する場合は出力に手間がかかる場合があります。
今回紹介するのは、建築設計で手間がかからない方法です。
ノートPCならば、こちらの方が断然早いと思います!
手順1|磁気図を開く
国土交通省から公開されている磁気図を確認します。
開くとこんな画面がでます。
↓
日本列島すべてをカバーしています。
無料で利用可能です!
URLは、下のページにまとめています。
↓URLはこちらから
地図では、真上を真北(しんぽく)表示しているものが殆どです。
この”磁気図”も図面の上が「真北(しんぽく)」です。
手順2|計画地を選択する
続いて、計画地を選択していきます。
今回は、弊事務所のある「つくば研究支援センター」を選んでみましょう。
使い勝手は、googleマップ等の地図サービスと同じです。
さすが国土地理院といった情報量がハンパなく多い地図です。
計画地で「右クリック」すれば、中心となります。
手順3|偏角を表示する
右上の「機能」を開きます。
「設定」タブ → 「磁北線」の表示をONにします。
すると、偏角が表示されます。
つくば研究支援センターの偏角は「 7°20’ 」であることがわかりました。
このデータを使って建築設計をすればOKです。
設計図(配置図 等)へ、この角度を記載します。
さいごに
今回は、真北(しんぽく)の調べ方として、
国土地理院の「磁気図」の使い方を紹介させて頂きました。
かなり便利なので、是非使ってみて下さい。
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆彡
最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人
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このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』
★「職人」から「建築士」へ
施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。
ブログ記事の更新はsamurai architectの「 Facebookページ」にてお知らせしています。
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