【!!要注意!!】 排水と給水の離隔距離 間違え易いポイント!
建築には欠かせないライフラインである、給水設備と排水設備。
埋設配管の配置には決まりがあります。
そのポイントを要約すると、
1)給水管と排水管が並行して埋設される場合には、原則として両配管の水平実行間隔を500mm以上とし、かつ、給水管は排水管の上方に設置する。
2)給水管と排水管が交差する場合は、給水管を上方に配置する。
となります。
地中内でのクロスコネクション防止の為の対策かと考えています。
それぞれの配管が漏れた状況となった場合、
給水管が上にあれば、汚水が混入する危険性を下げられます。
特にチェックが漏れやすい箇所は、地中梁のスリーブ貫通部です。
スリーブ貫通部の離隔に特に注意!!
地中梁に設置するスリーブの離隔距離は定められています。
一般的には、
スリーブ径の平均値 × 3倍以上の離隔距離
図の場合、
(600+100)÷2 ×3=1,050となるので、1,050mm以上の離隔距離が必要となる。
とされています。
(構造図等に記載されている場合は、上の通りでないので注意!)
このスリーブの離隔距離だけに気をとられると、給水管と排水管の離隔距離を誤る危険性があります。
誤り易いケース1 小口径の給水管と排水管が隣接する場合
排水管スリーブ 径 φ150(VP100)
給水管スリーブ径 φ100(HIVP40)
この場合のスリーブ離隔距離は、
(150+100) ÷2 ×3=375 となります。
375mm離隔がとれてるOK と考えてしまうと、500mm確保できないことになります。
まとめ
つぎの部分の離隔距離は特に注意しましょう!
1)径が小い給水管と排水管が隣り合う部分
2)スリーブ貫通部等の複数の離隔距離がからむ部分
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆彡
最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人
↓「まるたか」について詳しくはこちらをご覧下さい。
このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』
★「職人」から「建築士」へ
施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。
ブログ記事の更新はsamurai architectの「 Facebookページ」にてお知らせしています。
計画時のポイントシリーズ