ベニヤ下地からアクが出ることは知っていますか?
たまにあるクレームだそうです。
現在進行中の現場監督さんに教えて頂きました。
下地からクロスまで交換する必要があるので、費用がかかるそうです。
今回は、ベニヤ下地のアクが出ない方法を紹介します。
ベニヤ下地のアク
ベニヤ下地は、内装仕上げクロスにアクが出る場合があるそうです。
下地処理することで出にくくすることができるそうですが、
最も安全な方法は「Mクロス」のような下地材を使用することのようです。
現在設計中の方は、今一度確認してみて下さい!
アクが出る理由
ベニヤ板は木製のため、湿気を吸ったり放出したりします。
その過程で、アクの成分が表面に現れることが原因のようです。
Mクロスとは
ライナー紙を表面に貼り付けた下地用合板です。
木ネジ強度が400Nもあり、
ラワン合板(358N)
石膏ボード(64N)
これらの材料よりも強度が高いので、ネジ保持力を必要とする箇所へ十分使用できます。
下地が使われる場所
階段の手摺
エアコン壁掛け室内機
トイレの手摺
紙巻器
一般的な処理方法
ベニヤに「アク止めシーラー」を塗った後にビニルクロスを貼りますが、
塗布が薄い部分ができる可能性があります。
「アク止めシーラー」を施工をするという知識が無い職人さんもいらっしゃるそうです。
色々なことが想定されるので、設計図にしっかり記載しておくと良いですね!
今後注意すること
竣工後に問題が出ないように
設計図に記載する
「アク止めシーラー」の施工状況を確認する
上記の点に注意していきたいと思います。
現在設計中の方は、チェックしてみて下さい。
★☆☆☆彡
最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人
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このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』
★「職人」から「建築士」へ
施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。
ブログ記事の更新はsamurai architectの「 Facebookページ」にてお知らせしています。
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