(計画時のポイント(避雷設備))
Point
- 高さ20mを超える建築物に設ける
- 一般建築物の保護角は60°以下。火薬などの危険物を扱う製造所・貯蔵所の保護角は45°以下
避雷設備の規定
建築基準法により、高さ20mを超える建築物には有効な避雷設備を設けることが規定されています。
さらに、消防法や火薬取締役により危険物や火薬類を貯蔵や取り扱う場所にも有効な避雷設備を設けるように規定されています。
避雷設備
受雷部、避雷導線及び接地極からなる避雷用設備で、雷撃によって生ずる火災、破損を防止することが目的とするものの総称で、突針方式・むね上導体方式・ケージ方式・独立避雷針方式、独立架空地線方式などがあります。
受雷部
雷撃を受けるために使用する金属体です。
保護角は、受雷部の上端からその上端を通る鉛直線に対して保護角を見込む角度をいいます。
保護角は、一般建築物は60°・危険物貯蔵庫は45°とされています。
ケージ式の一般建物は網目2m以下、危険物貯蔵庫は1.5m以下とします。
用語について
突針
空中に突出させた受雷部
むね上げ導線
棟、パラペットまたは屋根などの上に沿って設置した受雷部
独立避雷針
被保護物から離して、地上に独立した突針を受雷部とする避雷設備
独立架空地線
被保護の上部にこれと適当な距離を置いて架線した導線を受雷部とし、かつ被保護物から独立した避雷設備
ケージ
避雷を目的として被保護物全体を包むように連続的な網状の導線
引き下げ導線
避雷導線の一部で、被保護物の頂部から接地極までの間のほぼ鉛直な部分
接地極
避雷導線と大地とを電気的に接続する為に地中に埋設した導線
保護範囲
避雷設備の設置によって雷の直撃の危険から保護される避雷設備周辺の空間
保護角
受雷部の上端から、その上端を通る鉛直線に対して保護範囲を見込む角度
★☆☆☆彡
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この記事を書いた人
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このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』
★「職人」から「建築士」へ
施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。
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