7/19追記
建築で使われるものだけまとめたページを作りました!
物の熱伝導率は、
高断熱な建物を計画する上で非常に重要な要素です。
計画に必要な物質の熱伝導率をまとめてみました。
メーカーの商品によって多少異なりますが、代表的な数値を記載しています。
(数値が大きいほど、熱が伝わり易い事を示します。
断熱性能を考える時に活用して頂けると嬉しいです。
日々材料を追加しています。
- セメント・コンクリート・レンガ系
- プラスティック・ゴム
- 金属
- 無機質繊維断熱材(グラスウール)
- 無機質繊維断熱材(ロックウール)
- 木質繊維系(セルロースファイバー)
- せっこう
- 発泡プラスチック系断熱材
- さいごに
物質 熱伝導率
水(10℃) 0.582
氷(0℃) 2.2
乾燥空気 0.0241
ガラス(常温) 0.55〜0.75
漆喰 0.7
土壁 0.69
畳床 0.11
セメント・コンクリート・レンガ系
物質 熱伝導率
セメントモルタル 1.5
コンクリート 1.6
軽量骨材コンクリート 1種 0.811
2種 0.581
軽量気泡コンクリートパネル
ALCパネル 0.17
普通レンガ 0.62
耐火レンガ 0.99
タイル 1.3
プラスティック・ゴム
物質 熱伝導率
アクリルガラス 0.2
塩化ビニル 0.17
ポリウレタン 0.3
シリコン 0.35
プチルゴム 0.24
プラスティックタイル 0.19
金属
物質 熱伝導率
アルミニウム 236
鉄 83.5
ステンレス 84
銅 403
銀 428
金 320
鉛 35
ケイ素 168
真鍮 106
ダイヤモンド 1000〜2000
無機質繊維断熱材(グラスウール)
グラスウールとは、ガラス原料を溶かして繊維状とし、
一定の密度と厚みに成形した断熱材です。
繊維の間に閉じ込められた空気が断熱の役割を果たします。
吸音性があり、ガラス繊維は萌えないので有害物質が出ずに、圧縮性があり在庫や輸送に便利なことから、広く一般的に普及しています。
水を吸いやすいので、雨に濡らすことは絶対NGです。
物質 熱伝導率
グラスウール10K 0.050
グラスウール16K 0.045
グラスウール24K 0.038
高性能グラスウール10K 0.043
高性能グラスウール14K 0.038
高性能グラスウール16K 0.038
高性能グラスウール24K 0.036
高性能グラスウール32K 0.035
無機質繊維断熱材(ロックウール)
ロックウールとは、高炉スラグや玄武石などを溶かして繊維状にし、
一定の密度と厚みに成形した断熱材です。
原材料が鉱石の為燃えず、吸音性もあります。
水を吸いやすいので、雨に濡らすことは絶対NGです。
物質 熱伝導率
住宅用ロックウール断熱材 0.038
ロックウールフェルト 0.049
木質繊維系(セルロースファイバー)
物質 熱伝導率
セルロースファイバー 0.040〜0.038
インシュレーションファイバー断熱材 0.040
乾燥木材(18〜25℃) 0.2(0.15〜0.25)
天然木材(1種)桧,杉,えぞ松,とど松 0.12
天然木材(2種)松,ラワン等 0.15
天然木材(3種)ナラ,サクラ,ブナ等 0.19
合板 0.16
断熱木号毛セメント板 0.1
木片セメント板 0.17
ハードボード 0.17
パーティクルボード 0.15
タタミボード 0.045
シージングボード 0.052
せっこう
物質 熱伝導率
石膏ボード 0.22
石膏プラスター 0.16
発泡プラスチック系断熱材
発泡プラスティック系断熱材は、板状のものと、
現場で発泡材を吹き付ける現場発泡系製品があります。
水に強いので湿気の侵入をある程度防ぎます。
繊維系に比べて価格が高い特徴があります。
物質 熱伝導率
ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板 特号 0.034
1号 0.036
2号 0.037
3号 0.042
4号 0.043
押出法ポリスチレンフォーム保温板 1種 0.04
2種 0.034
3種 0.028
硬質ウレタンフォーム保温板 1種 1号 0.024
2号 0.024
3号 0.026
2種 1号 0.023
2号 0.023
3号 0.024
吹付硬質ウレタンフォーム(現場発泡品) 0.026
ポリエチレンフォーム A 0.038
B 0.042
フェノールフォーム保温板 1種 1号 0.033
2号 0.03
2種 1号 0.036
2号 0.034
ネオマフォーム 0.020
フェノールフォーム保温板の例1(ネオマフォーム) 0.020W/mk
フェノールフォーム保温板の例1(フェノバフォーム)
さいごに
材料によって熱伝導率は様々です。
日進月歩で新しい材料が増えていますので、
随時、情報を更新していきます。
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最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人
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このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』
★「職人」から「建築士」へ
施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。
ブログ記事の更新はsamurai architectの「 Facebookページ」にてお知らせしています。
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