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【鉄骨工事】鉄骨工場の ”グレード” とは !?

【鉄骨工事】鉄骨工場の ”グレード” とは !?

昨今では、鉄骨造(S造)の建物の着工数が伸びています。

 

鉄骨造は、加工性・工期に優れる等がポイントです!

 

 

 

鉄骨工事で非常に重要となるのが「工場(ファブ)」です!

 

 

工場のグレードとは?

鉄骨工場(ファブ)は、国土交通大臣認定工場グレードで分けられています。

 

建物の安全性を担保するためにも非常に重要で、設計図書で必ず指定されます。

 

 

今回は、工場(ファブ)「グレード」についてみていきます。

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鉄骨工場(ファブ)のグレード一覧

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出典:http://www.tekken-kyo.or.jp/recog.html

 

出典:http://www.kyowa-info.co.jp/steel/

 

グレードの区分は、

Jグレード

Rグレード

Mグレード

Hグレード

Sグレード

の5つに区分されています。

 

グレードごとに、対応できる建物の規模が決められています。 

 

続いて、グレードごとの概要をみていきましょう。

※詳細は、「一般社団法人 鉄骨建設業協会」のホームページや、JASS 6を確認下さい。

 

↓JASS 6 ってこんなのです。↓

建築工事標準仕様書JASS〈6〉鉄骨工事

amazonでも買えます!

 

 

Jグレード

建物規模:3階建て以下

     延べ面積500m2以内

     高さ13m以下 / 軒高15m以下

 

使用鋼材:400N級炭素鋼  板厚16mm以下

 

※ただし、開先加工を施さない通しダイヤフラム、ベースプレート及びノンダイヤフラム形式柱梁接合部の板厚は400N級炭素鋼で75mm以下、SS400で50mm以下、490N級炭素鋼で50mm以下(TMCP鋼を除く)

 

作業条件:原則 下向き姿勢

 

Rグレード

建物規模:5階建て以下

     延べ面積3,000m2以内

     高さ20m以下 

 

使用鋼材:400N・490N級炭素鋼  板厚25mm以下

 

※ただし、開先加工を施さない通しダイヤフラム、ベースプレート及びノンダイヤフラム形式柱梁接合部の板厚は、400N級炭素鋼やTMCP鋼で75mm以下、SS400で50mm以下、490N級炭素鋼で50mm以下(TMCP鋼を除く)

 

作業条件:原則 下向き姿勢

 

 

Mグレード

建物規模:制限無し 

 

使用鋼材:400N・490N級炭素鋼  板厚40mm以下

 

※ただし、開先加工を施さない通しダイヤフラム、ベースプレート及びノンダイヤフラム形式柱梁接合部の板厚は、40mmを超えることができる。

 

作業条件:下向き 及び 横向き姿勢

 

 

Hグレード

建物規模:制限無し 

 

使用鋼材:400N・490N・520N級炭素鋼  板厚60mm以下

 

※ただし、開先加工を施さない通しダイヤフラム、ベースプレート及びノンダイヤフラム形式柱梁接合部の板厚は、60mmを超えることができる。

 

作業条件:下向き 、 横向き 及び 立向姿勢

 

Sグレード

制限無し

 

全ての建築鉄骨溶接構造OK!!

  

 

 

★☆☆☆☆☆☆☆☆☆彡

最後まで閲覧頂きまして、

ありがとうございました。m(_ _)m 

 

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このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』

★「職人」から「建築士」へ 

   施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。

2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。

退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。

実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。

 

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