建築士のメモ帳.com

建築士の業務の中で、ついど忘れしまいそうなプチ情報を紹介しています。少しでも建築士の皆様の力になればと思いサイトを立ち上げました。日々更新中です。欲しい情報があれば掲載しますのでコメント下さい。 建築士の方以外にも、これから家を建てる方にもオススメです。

電気設備 計画時のポイント

平昌冬季オリンピックで、カーリング女子日本代表が活躍する今日この頃ですが、今回は、建物に必要不可欠なインフラの一つ『電気設備』について書きたいと思います。

建物を計画するときに電気の負荷容量の概要を抑えておくと計画が楽になります。

特に、キュービクルが必要か必要でないかギリギリの規模である場合は特に注意が必要です。設備スペースや工事金額の面で大きな差が出ます。

もしも、後から必要なことがわかったら・・・・。

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考えただけでもゾッとします。

 

そんなことがないように、大まかな規模が想像できるようにしておきましょう。

 

負荷の想定

標準負荷から設備容量を求める

1・負荷を想定して、「表1」に示す床面積と使用用途による標準負荷から設備容量を求めます

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部分標準負荷を求める

2・住宅兼店舗の建物で店舗部分や事務所などで洗面所や廊下は、住宅を除く建物の一部分に加算する部分標準負荷を「表2」から求めます。

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設備容量を求める

3・下の式を使い設備容量を求めます。[内線規定3605-1 負荷の想定] 

{ 設備負荷容量= PA + QB +C }

P:建物のQを除く床面積(m2)

A:表1の標準負荷

B:部分的標準負荷(VA / m2)

C:標準負荷により算出した数値の他、加算すべきVA数

  • ↓Cの値↓
  • 住宅やアパート(1世帯ごと):500〜1000VA
  • 商店のショーウインドウ:ショーウインドウの間口1mについて300VA
  •  屋外の広告灯、電光サイン、ネオンサインのVA数
  • 劇場、映画館、ダンスホールなどの舞台照明及び映画館などの特殊な電灯負荷のVA数

ここの数値は、一般に適用される数値なので、実装される負荷の値がそれ以上になる場合には、その数値を使用しましょう!

実際に計算してみよう

それでは図1のアパートを想定して概算負荷を算出してみます。

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床面積は、(3.18 + 2.73)*3.64m = 21.51m2

用途は、住宅になるので「表1」より40VA / m2を選択して、設備標準負荷を求める式よりPAを求めます。

  • PA = 21.51 m2 * 40 VA / m2 = 860.4 VA

表2より「QB」を求めます。

住宅なので、QBは対象となる建物の部分が存在しない為0VAとなります。

次にCの値を加算します。

使用目的が住宅になるので、500〜1000VAであるので大きい方の値を採用して1000VAとします。加算するVA数の値は大きい値をおとる方が安全です。

  • 設備負荷容量=PA+QB+C = 860.4VA + 0VA + 1000VA = 1860.4 VA

となります。

 

これに、実際設備される負荷として

IHクッキングヒーター:4000VA

エアコン:980VA

暖房便座:1300VA

を加算すると

  • 設備負荷容量=1860.4 VA + 4000VA + 980VA + 1300VA = 8140.4 VA

 

将来の増設を見込んで余裕をもたせるように注意しましょう。

 

負荷容量によって、キュービクルが必要になるケースがあります。キュービクルは、設置スペースが必要になりますので計画時に大まかな規模を想定できると良いです。

(可能であれば、計画初期の段階から電気設備の専門家に相談しましょう。)

 

私がいつも実務で参考にさせて頂いている書籍はこちらです。

建築設備設計基準 平成27年版

建築設備設計基準 平成27年版

 
内線規程 (東京電力) 第13版: JEAC 8001-2016

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  • 作者: 一般社団法人日本電気協会需要設備専門部会,一般社団法人日本電気協会
  • 出版社/メーカー: 日本電気協会
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  • メディア: 単行本
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 高価な図書ですが、購入して損はしなかったと感じています。

配管算定の計算式はとても参考になりました。

周りの設備設計の方は必ず持っていました。

設備に携わる方は、持っていても良いかもしれません。