キッチンのレンジフードを使っている時に、玄関ドアが開きにくいなどの経験はありませんか?
これは、換気設備の排気量と給気量のバランスが悪い為起こる現象です。
このように換気設備は、建物に必要不可欠な設備の一つで、
私達に身近な設備です。
今回は、換気設備について考えていきます。
換気について!
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Point
- 換気方式には、「自然換気」と「機械換気」がある
- 機械換気方式は使用場所や目的によって選択する
- 排気口と給気口のバランスに注意
換気とは
換気とは、自然または機械により、室内空気と外気を入れ替えることをいいます。
換気の目的
換気の目的は、「室内空気の浄化」「酸素の供給」「水蒸気・臭気・危険ガス・有毒ガスの除去」です。
部屋によって換気の目的は一つではありません。
例1「居室」
「空気の浄化」「熱の除去」「酸素の供給」等
例2「厨房」
「熱の除去」「水蒸気の除去」「空気の浄化」「調理機器への酸素の供給」等
換気方式
第1種換気
給排気ともに機械設備で行う方式です。
外気を機械給気すると同時に機械廃棄する方式です。室内の換気を確実に行うことができる方式です。給気・排気共に機械が必要な為、コストがかかります。
第2種換気
外気を機械給気とし、排気は排気口などから自然排気する方式です。
外気を確実に室内に供給する必要のある場合や他室の汚染空気の侵入を嫌う室に採用されます。この換気方式を採用した室は、陽圧となります。
第3種換気
機械により排気すると同時に、開口部より外気を自然給気させる方式です。
局所的に確実に排気することが必要な場所に適しています。
この換気方式を採用した室は、負圧となります。部屋の空気を外部に漏らしたくない「調理室」や「トイレ」に採用されます。
さいごに
部屋の目的によって、各方式を使い分ける必要があります。
いずれも給気口のフィルターや、排気口が目詰まりしている場合、換気量のバランスが崩れ、必要な換気量が確保できないので定期的な清掃が必要です。
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この記事を書いた人
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このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』
★「職人」から「建築士」へ
施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。
ブログ記事の更新はsamurai architectの「 Facebookページ」にてお知らせしています。
計画時のポイントシリーズ
↓ 換気量の目安に関する記事はこちらです。