気密性能を上げるテクニック!
以外に漏洩が多い箇所は◯◯!
高断熱高気密住宅に関心が集まっている昨今ですが、
気密性能を確保する為に、絶対欠かすことができない箇所が「配管・コンセント周り」です。
また、細かい作業となるので、職人さんの修練度によって施工誤差が生じやすい箇所でもあります。
気密性能が悪いと高断熱は効果無し!
気密性能が悪いと断熱性能は発揮しない!
ということは、多くの方に周知されている事実です。
その実証実験が「日本住環境株式会社」で行われました。
高断熱化した壁に、配管貫通部とコンセントを設置して、右側のみ気密処理を施し左側は未処理とし、裏側から冷風を送るという実験です。
結果、明確な温度差が生じているのがわかります。
特に、グラスウールなどの繊維系断熱材ではこの温度差が顕著に現れます。
気密性能と断熱性能の関係性が明らかになった良い実験です。
コンセント周りに漏洩が多い理由
コンセントや配管周りに漏洩が多い理由は、その細かさにあります。
特にコンセントは、材料の特性上多くのノックアウト穴が空いていて、
全ての隙間を塞ぐには慣れが必要です。
コンセント周りの気密処理の例
下に、一般に多くされる「コンセント・配管周りの気密処理」の例です。
コンセントや配管周囲にも「気密テープ」にて処理しますが、職人さんの修練度によって気密性能が大きく異なります。
1個あたりの隙間は小さくても、家全体で考えると大きな隙間となります。
C値1.0cm2/m2以下を目指すのであれば、コンセント・配管周りの気密処理を欠かすことはできません。
【提案】気密部材で気密性能を確保しよう!
気密性能を確保するには「気密部材」使うのが効果的です。
職人さんの施工手間を軽減させながら、施工誤差や施工誤差を少なくすることができます。
コンセント周りには、日本住環境株式会社から発売されている「バリアーボックス」が良いです。
バリアーボックス/日本住環境株式会社
多くのノックアウト口があるコンセントボックスをすっぽり覆って、気密処理することが可能です。
下は、実際に使用した例です。ブロガーさんの写真を借用しました。
ボックス周りはすっぽり覆って、貫通するのは配線のみです。
配線の貫通部を処理すれば、コンセント周りに隙間は無くなります。
最後にボックスとシートに、気密テープを貼り付ければOKです。
さいごに
今回は、気密性能を上げるテクニックについて紹介させて頂きました。
是非、設計図にスペックしてみてはいかがでしょうか?
★☆☆☆彡
最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人
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このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』
★「職人」から「建築士」へ
施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。
ブログ記事の更新はsamurai architectの「 Facebookページ」にてお知らせしています。
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