設備を利用するだけでなく、
建築的なデザインや自然エネルギーを上手に利用することで、
エネルギーだけに頼らない暮らし方に注目が集まっています。
そんな中、一際注目を集めているのが「OMX」です。
OMXとは?
OMXの説明をするには、
前身となる「OMソーラー」を知る必要があります。
「OMX」の特徴を完結に説明しますと、
1)OMソーラーのデメリットを解消
2)「補助暖房」「空調」「給湯」の機能も付加
3)オールインワンのシステムにパワーアップ
となります。
今回は、そんなOMXの魅力について紹介させて頂きたいと思います。
まずは、OMソーラーについて確認していきましょう。
OMソーラーとは?
OMソーラーを簡単に説明すると、
屋根面で太陽熱を集熱して室内に取り込み、室内の暖房に利用するシステムです。


上の図は、冬の運転を表した図です。
冬の昼(左側の写真)は、
屋根で集熱した空気を建物内へ送風し、
床コンクリートへ蓄熱させながら、床の送付口から吹き出します。
夜(右側の写真)は、床コンクリートに蓄熱された熱を放熱し家の中を暖めます。
OMソーラーの仕組み
屋根の通気層を通過する過程で暖められた空気を、
ハンドリングユニットと呼ばれる送風機で床下へ送風します。


ハンドリングユニットに内蔵されたダンパーにて
外気温度等の条件によって送風ルートを変え、室内が快適になるよう自動制御されます。


OMソーラーのデメリット
OMソーラーは、曇りの日等の太陽熱を得られない場合は、必要な熱量を確保できません。
(それは困りますよね。)
これは、太陽光発電・風力発電をはじめとした自然エネルギーを利用する全てに当てはまりますが、天候に左右される特性があります。
そんな時は、不足分を補助するエアコン・ボイラー等の補助設備が必要となります。
このデメリットを解消したのが「OMX」なのです。
OMXとは?
OMXの仕組み
大きくはOMソーラーと同じですが、
一番異なるのは、室内ユニットに空調機能が付加した点です。


システムユニットのサイズは、W1,809 × H581 × D830とかなり大きいです。
さらに、サービススペース・ダクトスペースを見込むと、設置場所の検討が必要です。
室内機も室外機を1台で済みますし、全館空調が可能となります。
かなり魅力的なシステムだと思います。
OMXの価格
一番気になるところは「価格」です。
営業の方に確認したところ、
正式な価格は、実際に見積もりを取らないと解らないそうですが、
250〜300万円を想定しておけば良いそうです。
さいごに
今回は、今大注目の設備「OMX」について紹介させて頂きました。
まさに、
「自然エネルギーと機械の良いとこ取り!」
といったところでしょうか。
ご興味ある方は、是非OMソーラーのホームページもご覧下さい。
↓↓ ホームページはこちらから ↓↓
『住宅型実験棟OMソーラー』 「地球のたまご」にて
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↓↓ 読みやすい構成なので、お施主様に勧めても良いと思います。
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★☆☆☆彡
最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人
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このブログについて 建築士の挑戦 - 『建築士 ✕(かける)』
★「職人」から「建築士」へ
施工現場と設計現場へ そして事務所を開設した異色の経歴を持つ建築士。
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設。
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務以外のこと(主に遊び)は、 「建築士× (カケル)」にて。
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